改装していたカウナスのバスターミナルが完成したようで、いくつか写真が載っていました(記事はこちら)。
それによると、新ターミナルには21のプラットフォームがあり、従来の対面型の切符売り場に加えて、リトアニアでは初めて切符の販売機を設置。また、遠隔地からもアクセスができるそうです。200台収容の地下駐車場や、駐輪場が完備されている… などとあり、リトアニアだけでなく東欧地区で最も近代的なバスターミナルであると謳っています。
工事には900万ユーロを費やし、総面積は13,200平方メートル、一日当たり10,000人以上の利用があり、700を越える都市間、国際バス便があるそうです。
昨年開業した新宿のバスターミナルのオープン1ヶ月の利用者は、一日あたり約20,000人、便数は約1,200だそうで(国土交通省の資料による)、それと比べるとそこそこ健闘しているように見えます。別の資料では新宿のターミナルの敷地面積は1.47ヘクタール(=14,700平方メートル、ただし2階の人工地盤の面積だそうでバスの発着は3階と4階で行われていることを考慮する必要はあります)、停車場15バースとのことなので、かの地の規模感が推し量れます。
カウナスはヴィリニュスから鉄道で往復したことがあるのですが、バスで訪れたことはなく、バスターミナルがどこにあるのかも知りませんでした。丘と川に挟まれた小さな町だった記憶がありますが、それなりに人の往来があるのでしょう。
ポーランドのワルシャワから、バルト三国を経由してフィンランドのヘルシンキに達する高速鉄道の計画があるらしいのですが、バルト新幹線ともいうべきその新しい路線は、リトアニアの区間ではカウナスを経由するそうで、完成の暁には、さらに交通の要所としてのポジションを強化することになるのかもしれません。