環境問題への取り組みは、日本に比べると欧州は厳しく、ラトヴィアも例外ではないようです。
表題の記事は、専門家の解説のような形をとっていますが、海洋投棄による動植物への危険性、有害物質の蓄積による人体への影響など、主に環境汚染を切り口にした啓蒙的な内容です。レジ袋にまつわる問題にはほかにも、石油資源の消費とか、焼却による二酸化炭素の増加といった側面があると思うのですが、そうしたテーマには触れていません。
使用量の削減と並んで、材質の改善や素材の見直しなどの現状が書かれていて、日本の3Rとはちょっと趣が違うように感じました。
日本では、2002年に日本ポリオレフィンフィルム工業組合が算出した、約300億枚(=約25万トン)という数字が、レジ袋の使用量とされてきました(参考:環境省ホームページ)。記事を見るとEU全体で年間162万トン(記事中の画像の中には、1,000億枚とあります)、ラトヴィアではこのうち3,050トン、300万枚が使われている、とあります。ラトヴィアの人口は200万人くらいであるし、日本やEUの割合からすると、枚数が少ないようにも見えるのですが、数え方が異なるのかもしれません。
写真では青色のレジ袋が写っていますが、そういえば海外の袋はこんな感じで色つき、透過度も高かったような気もします。