【ラトヴィア】アフリカ豚コレラ

現地のニュースをウォッチしていると、最近豚の写真を多く見かけます。アフリカ豚コレラなるものが流行していて社会問題になっているらしい。

農水省のHPなどで調べてみると、アフリカ豚コレラというのは豚といのししだけに感染する伝染病で、発熱や出血があり豚コレラと似ていて、致死率が極めて高いそうです。ダニが媒介するウィルス性の病気で、現時点では治療法もワクチンもなく、感染が確認された場合は殺処分するしかないらしい。

名前のとおり、元々はアフリカのサハラ砂漠以南で発生があったようですが、近年そこから遠く離れたバルト海から黒海にかけての地域で、ぽつぽつと感染報告が出るようになりました。先のHPにロシア周辺の発生状況を示した地図が載っていますが、ラトヴィアではかなりの数の報告があります。多くは家畜の豚ではなく、野生いのししのようですが…

日本ではこれまで、発生の確認がないそうですが、「豚コレラ」ならあったような気がします。豚コレラは2007年に清浄化を達成した、とありますので、それ以前には新聞をにぎわせるような事案があったのでしょう。

鳥インフルエンザについては、近隣の国で発生があったから気をつけろ、といった警告レベルのニュースを見ることがあります。鳥インフルは鳥から人への感染がまれにあり、衛生当局が鶏でなくても発生に神経を尖らせるのはわかるのですが、人にはうつらない豚の病気についての報道を、現地の人はどの程度のインパクトをもって見聞きしているのだろう。

土地が変われば病気も変わる。広い世界にはなじみのない病も多いのでしょう。豚というと、身近な食材でもあるので、ちょっと気になってしまいました。

 

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