現地に「ラトヴィアン・ファクト」なる民間調査会社があって、消費者信頼度指数調査だとか、閣僚人気度などを毎月ウェブサイトにアップしているようです。
このなかに、「Party ratings」という調査があります。その名のとおり、議会を構成する政党に対する評価を集計したものです。ウェブ投票なのか、電話インタビューなのか、対面なのか、調査方法はよくわからないのですが、1,000人くらいを対象にした調査のようです。メニューをたどってゆくと、最新の結果を見ることができます。
pdfファイルをダウンロードして読んでみると、左上に質問が書かれています。直訳してみると、「もし明日議会の選挙があるとしたら、どの政党に投票すると思うか?」というところでしょうか。
これを政党支持率と呼ぶか?意味としてはそんな感じもしますが、投票するのと支持するというのは、ちょっと違うような気がします。支持政党だからといって投票するとは限らない。
日本だと、政党支持率を求めようと思ったら、「どの政党を支持するか?」という質問に対する回答を集計すると思います。一見すると、こちらのほうが合理的に思えますが、そもそも「支持」って何なのだろう?それは投票結果として明確に示されるものではないか?普段口先で盛んに応援していたとしても、投票箱の前での行動が、結局は態度の最終表明なのではないだろうか?そう考えると、この調査の質問は、遠まわしのような表現に見えて、実は支持の本質を突いているように思えてきました。
それにしても、「わからない/未定」といった選択肢のほかに、「投票しない」などという項目もあって、このあたりに向こうの人らしい、強い意思表明を感じたりしました。