日本でも家系の調査、あるいは家系図の作成を請け負うサービスがありますが、ラトヴィアでも同様の調査をしてくれるという記事です。
国立公文書館という、カチカチのお役所?が、70ユーロの調査費用で調べてくれるそうです。家族の姓、名前、出生届、婚姻届、死亡届といった、対象を特定する情報を提供する必要があります。期間的には6-12ヶ月、場合によってはそれ以上かかるとはいえ、1万円以内で引き受ける、というのは安い感じがします。
日本では家系図作成ソフトというのもあるようですが、サービスの場合は費用数万円からあるようで、片親のみ、両親、配偶者の家系も含める、などのヴァリエーションによって価格設定がされているケースが多いようです。多くのサービスは、明治時代の戸籍を調べることにより、200年くらいの過去であれば比較的容易に作成ができるようなことを謳っています。このほかにも家紋や寺の過去帳、古文書を調べるなど、探偵まがいの調査を行って、さらに古い先祖探しをするところもあるようです。ラトヴィアの場合はどこまでさかのぼることが可能なんだろう?
自分の先祖は誰なのか、どこから来たのか、といった思いは洋の東西を問わないと、記事を見たときは思いましたが、ラトヴィアの場合は、言語的にも民族的にも異なる周囲の大国のはざまで翻弄されてきた歴史があり、家系のとらえ方も知識的興味の側面が強い日本とは違って、アイデンティティが重視されているのではないか、家系図というより血統書のような意味合いがあるのではないかと、かの地の人たちの発想を考えてみました。